実は凧の数え方を正確に知っている人は少ないかもしれません。凧は風を受けて空に舞う、古くから日本で大切にされてきた遊び道具です。
凧の数え方だけでなく、その歴史についても詳しく伝えます。
凧を数える方法として「〇枚」「〇張」「〇個」「〇連」などいくつかの表現が用いられます。
凧を数える方法として「〇枚」「〇張」「〇個」「〇連」などいくつかの表現が用いられます。
「〇枚」は、平らなものや紙のような薄いものを数えるときに使われます。
「〇張」は、広がる平面や、紙が張られているものを数える際に適し「〇個」は、一般的に物体を数える為の表現です。
「〇個」の表現は、ものを数える時に使われています。
「〇連」は、複数の凧を一緒に空へ飛ばす際に使われ、風に乗って舞い上がっている凧の数え方です。
風船などを連ねて飛ばす場合にも使用されます。
飛ばした凧は膨大な数で、複数の凧が一体となって空に舞い上がっているのは、何とも言えない気持ちよさですね。
凧を数える際の言葉は、その状況に応じて適切な表現を選ぶことが大切です。
凧の歴史と種類について
凧揚げの起源はどこにあるのか?
起源: 凧の起源は中国にさかのぼり、当初は「トビ」と呼ばれる紙でできたものが使われていました。日本には平安時代に伝来し、貴族や武士たちの遊びとして楽しまれるようになりました。
語源: 「タコ」や「イカ」という呼び名がついたのは、風に乗って舞い上がる際の形が、蛸(タコ)やイカに似ているためです。
江戸時代には「いかのぼり禁止令」が幕府によって出され、関東地方では「タコ」の名称が定着しました。
意味: お正月の凧揚げには、空を見上げることが健康に良いとする伝承や、男の子の誕生や成長を祝う儀式、さらには風水的な意味合いなど、いくつかの理由が込められています。
各地に伝わる多彩な凧の種類を紹介
日本では、地域ごとや歴史に応じて、さまざまな形やデザインの凧が見られます。
角凧、六角凧、奴凧、べらぼう、べっか、ぶんぶん、ハタ、まったくーなど、各地特有の名称や形状、色彩、模様を持つ凧が存在します。
伝統的な和凧は、竹の骨組みに和紙を貼って作られるのが一般的です。
海外の凧もまた、その地域の文化や歴史に影響を受けた多彩なデザインが見られます。
たとえば、中国では昆虫や鳥、竜などを模した凧が作られ、絹や竹を使用することが多いです。
ベトナムの凧には、風に乗ると音を奏でる笛が取り付けられたものもあります。
アメリカやイギリスでは、三角形の「ゲイラカイト」が一般的で、プラスチックやビニール素材が使われています。
さらに、立体的な凧やスポーツ凧など、世界中でさまざまな種類が楽しまれています。
凧の名前は空を飛ぶ動物や自然現象にちなんだものが多いですが、日本のように水生動物の名前を付けるのは珍しいとされています。
角凧: 日本の伝統的な凧は、長方形や正方形の形が一般的です。
竹や木を骨組みにし、紙や布で作られ、漢字、歌舞伎、浮世絵風の絵柄が描かれることもあります。
スポーツ凧: 操作用のハンドルで自在に操れるタイプの凧で、2本または4本の糸を使用します。
自分でコントロールできるため、競技会やパフォーマンスでアクロバティックな技を披露することができます。
バイオデザイン凧: 流体力学や航空力学の技術を取り入れて設計された凧で、風が弱くても簡単に浮かび上がります。
対称性があれば様々な形状で作ることができるため、デザインの自由度が高いのが特徴です。
ゲイラ凧: 三角形をした軽量の凧で、プラスチックの骨組みにビニール素材を使用しています。
飛ばしやすく、初心者や子供でも簡単に楽しめます。
ソフト凧: 骨組みがなく、タコや魚などの立体的な形をした凧で、空気を取り込みながらふんわりと浮かびます。
海の生物の動きを再現したデザインで、その愛らしい外見が魅力です。
連凧: 小さな凧を複数つなぎ合わせたもので、存在感のある芸術的なデザインが特徴です。
祭りやイベントでよく見かける華やかな凧の一つで存在感抜群で見た目も魅力的です。
凧は形やデザイン、色彩によって異なる意味や象徴が込められていることが多いです。
自分にぴったりの凧を見つけてみましょう。
凧揚げで有名な場所
各地で伝統的な凧揚げ祭りやイベントが開催されています。
【 凧揚げで特に有名な場所 】
毎年5月に開催される浜松まつりは、日本最大級の凧揚げイベントです。大きな凧が浜松市の中田島砂丘で揚げられ、凧同士をぶつけ合う「糸切り合戦」が見どころです。
毎年1月に行われる庄和凧揚げ大会は、関東で人気の凧揚げイベントです。さまざまな種類の大凧や連凧が空を舞う姿は圧巻で、多くの凧愛好家が集まります。
毎年6月に行われるこの合戦は、300年以上の歴史がある伝統行事です。信濃川の両岸から凧を揚げ、空中で糸を絡ませ合って勝敗を競います。
相模川の河川敷で5月に行われるこの祭りでは、畳約100枚分の大きさを持つ巨大な凧が揚げられ、その迫力ある光景が人気です。
利根川の河川敷で毎年1月に行われる市民参加型の凧揚げ大会で、多くの人々が伝統的な和凧から現代的なデザインの凧まで多彩な凧を楽しんでいます。
これらの場所では、凧揚げの伝統を守りながらも新しい試みが取り入れられており、地域文化を体感することができます。
まとめ
凧の数え方には、「〇枚」「〇張」「〇個」「〇連」など、状況に応じてさまざまな表現が使われます。
また、日本国内や海外には多様な種類の凧が存在し、それぞれに独自の特徴があります。
大人になると、凧に触れる機会は減りがちですが、凧揚げは日本の伝統文化を感じられるだけでなく、健康維持や運動にも役立つアクティビティです。ぜひ、この機会に凧揚げを楽しんでみてはいかがでしょうか。